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お花屋さん紹介

2021.08.04お花屋さん紹介

【お花屋さん紹介】長野県岡谷市DAN FLOWERSさん

長野県岡谷市の小売店、 DAN FLOWERS  さんを訪問させていただきました!
諏訪湖近くの店舗から、毎週競りのためにご来場されているDAN FLOWERSさん。遠路はるばる来られるのには、どんなわけがあるのでしょう?オーナーの花岡さんにお話を伺いました。

 今回のもくじ
1 「DAN」はどこから?
2 オークションルームの魅力
3 体験の手触りを感じること
4 「花モデル」体験!
5  SHOP情報
 

(感染症対策の上、少人数で取材を行っています)

「DAN」はどこから?


(花岡さんと企画部T)

まず、気になる「DAN」という店名の由来。印象に残る響きで素敵だなあとつねづね思っていたのですが、そのルーツは知らぬままでした。
花岡さんに早速お訪ねしたところ、この名前はお母様の命名で、「DAN」は「『だんだん』良くなる」の「だん」なのだそうです。予想外ながら、なんていい語源なのでしょう。ますます好きになってしまう。

三角屋根でナチュラルな雰囲気の広い店内は、実は元コンビニ。随分可愛い屋根のコンビニだなあと思いきや、その前には事務所が入っていたそうです。
店内奥のお部屋では不定期でリース教室やハーバリウム教室、レッスン用のレンタルスペースとして貸出などをされています。流れ流れてこんな素敵なお花屋さんになって、きっと建物も本望でしょう。

元は造園をされていましたが、花岡さんが進路選択で庭か?花か?の分かれ道に立った時、「外はやだなあ」と花の世界へ。長野市のお花屋さんで2年間の修業をされました。
(外はなあ、と言いつつも店内外には緑が溢れていて、森のように癒される空間。)

オークションルームの魅力

毎週金曜日に名古屋の市場までお越しになり、早朝セリに参加される花岡さん。しかし、長野の店舗から名港までは高速を使っても2時間半以上と決して近くはない距離です。毎週お会いできるのは大変ありがたいことですが、どうしてそこまでして来場くださるのでしょう?

そのわけは、取材を始めてまもなく明らかになりました。

DAN FLOWERS花岡さん
DAN FLOWERS花岡さん

(いずれは在宅で、と思うが)やっぱり競りは楽しい、かっこいい。人によってかけ声とか、リズムが違ってかっこいいですよね。

企画部A
企画部A

生産者を背負って代わりに売っているので、ちゃんとお返しをしたいという気持ちがありますよね。
それに、生産者さんだけじゃなくて、目の前のお客さんにも気持ちよく買ってもらいたいし。両方の気持ちがある

花岡さんが名港の競りに来られるようになって、今年で約3年目。最初は夏の観葉の時期だけでしたが、現在は同じく長野県にある、産直市場グリーンファームさんと乗り合わせて来場されています。(お店を始めて以来お世話になっているグリーンファームの社長さんには頭が上がらないそう。)

DAN FLOWERS花岡さん
DAN FLOWERS花岡さん

行くたびに元気をもらえます。あの活気、あいさつしてくれたり、かけ声とか。仕分けのお母さんたちまで元気にあいさつしてくれる。人として勉強になります、それを再確認しに行く。
ネットも楽だけど、行きたい!と思わせる市場ですよね。

競りはもちろん、販売後の荷物の仕分け、チェックはすべてスタッフの手作業。競りに来て下さるお客さんとのコミュニケーションが必ずあるのです。
私自身もお客さんに会えるのを楽しみにしていますが、(それが楽しいから長めの現場仕事も苦にならないまである)お客さんにもそう思っていただけているとは、嬉しいことです。

DAN FLOWERS花岡さん
DAN FLOWERS花岡さん

(競りの仕方が)人によって違うところがしびれますね。あそこからヒントを得て、何かに生かせないかなと。違う世代が声を出して、同じ制服をきて。戦隊物チックですよね!あれはいいね。夜中に飛んでく価値がある。

企画部T
企画部T

(わかる・・・)

競りは取引方法の中の一つの方法ですが、「パフォーマンス」という面もあるように思います。それを見るお客さんの一喜一憂、会場の空気感もライブならではのもの。競り人の後ろで見ている私までドキドキするのです。
色々な世の中の動きからすると今後はネットでの販売が増えていくかもしれませんが、ライブ感やコミュニケーションの温度感はなんとか方法を考えて残していきたいですね。

「体験」の手触りを感じること

企画部T
企画部T

都市部からは離れた立地ですが、この場所のここが好き!ということはありますか?

DAN FLOWERS花岡さん
DAN FLOWERS花岡さん

場所はどこでもいいんだけど…生産者さんが近いですね。近くだと諏訪マムの生産者さんがある。収穫後のハウスで、小さい菊を切らせてもらったり。
花屋さんも畑を知ることが大事。市場で買ってきたものを入れるだけじゃね。どんな風に作られてるのか、どんな手間があるからこの金額になるのか、知らないと。

いつか生産者さんのハウスで、お客さんと体験型のツアーをしてみたいとのこと。楽しそう!
生産者さんの畑では収穫後に生えてきた小さな花だったり、規格外の味わいがある枝だったり、お花の実家ならではの姿があるもの。ますます愛着が湧きそうですね。

企画部A
企画部A

以前スイートピーの生産者さんで、レッスンとお食事ツアーをしている方がいましたよ。インスタライブで中継したり。楽しそうです。

DAN FLOWERS花岡さん
DAN FLOWERS花岡さん

(花は)冷蔵庫に入れずに、自由に取ってもらうスタイルにしています。触らないと分からないことがあるから。葉の感じ、茎の感じ、香り、自分で触ってみないと。

競り人戦隊からお花の置き方のことまで、お話を伺っていると「体験」や「ライブ感」の手触り、わくわく感がお好きなんだなあ、大切にされているんだなあということがとてもよく伝わってきました。花岡さんがいきいきした表情でお話されるのを見ていると、こちらまでわくわくしてきます。

花モデル体験!

そんな花岡さんが始めたのが、「花モデル」
その日のモデルさんの雰囲気やイメージでブーケを束ね、店内で写真に残す!という体験型の企画です。

DAN FLOWERS花岡さん
DAN FLOWERS花岡さん

コロナで菊とかが大量に廃棄されていると聞いて、切なくなってしまって。それなら配っちゃおうと。(花を)作る技術はあるし、カメラもやるので。お客さんに喜んでもらえるし楽しいし、みんないい。

昨年からインスタグラム(⇒ @dan87flowers)で募集を始め、これまでに50件ほど実施されたそう。
お花はその日にあるものを、その場で束ねます。十人十色、モデルさんのためのブーケはお持ち帰りができるので、プレゼントにもぴったり。大切な日の記念にもなりますね。

(詳しくはこちら

企画部T
企画部T

花モデル、楽しそうだな~っていつも思ってます

DAN FLOWERS花岡さん
DAN FLOWERS花岡さん

・・・よし、やろう!

企画部T
企画部T

え!?

ということで、なんと「花モデル」を体験させて頂くことになりました。

集めた花束をときおりかざしながら、テキパキとお花を選んでいく花岡さん。自分を重ねてお花を選んでいただいているのだと思うと、なんだか照れくさいです。(そわそわするから動画でも撮って落ち着こう・・・)

DAN FLOWERS花岡さん
DAN FLOWERS花岡さん

(注文の)花束は知らない人のために、想像でつくるけど、花モデルは実物を見て作るのが気持ちいい。そうして作ってるときが一番楽しいです。

 

企画部T
企画部T

んー…!可愛い…!

DAN FLOWER花岡さん
DAN FLOWER花岡さん

あなたを束ねると、こんな感じになるんだよ

企画部T
企画部T

…!

とどめの一言で私の語彙力は遠く彼方へ飛んでいきました。さようなら。

「注文では基本、雰囲気だけ聞いて、細かい指定は受けないようにしています。『その時にある一番いいもので』という風にしている」という花岡さん。
こうして目の前で束ねていただくと、その時その時にある新鮮な出会いの楽しさ、クリエイティブさをいっそう肌に感じます。
注文通りのお花を届けてもらったりネットで気軽にお花を買ったりできるサービスもありますが、これはリアルな「お花屋さん」にしかできないこと。

DAN FLOWERS花岡さん
DAN FLOWERS花岡さん

これやってる時が一番楽しいね~

花岡さん撮影の写真がこちら(拡大できます)。

キ、キラキラしている…私がではなくて、お店の空気全体がキラキラしている…!
店内はしっとりめな照明のだったはずなのですが、こんなにキラキラする?と驚きました。撮り手のワクワク、ピュアな気持ちが映ったような写真です。見るからに楽しそう。
過去記事でも書きましたが、花をプレゼントされた人は自然と「ディシェンヌスマイル」という幸せそうな笑顔になるので、本当の笑顔を引き出しながら撮影できるという点でも「花モデル」は理に適っているといえます。

 

「カメラマンじゃないので…」とおっしゃる花岡さんですが、こんなにモデルの心を掴み、花と人が一緒に輝くような写真が撮れるのは、きっと自らブーケを束ねたお花屋さんだからこそできることなのでしょう。

***********

特別感のあるお花、特別な「体験」を頂けるお花屋さん。

DANFLOWERS さん、ありがとうございました!

SHOP情報

ショップ名 DAN FLOWERS
TEL 0266‐75‐0087
E-mail dan87flowers@gmail.com
ホームページ https://danflowers.jimdo.com/
SNS Instagram @dan87flowers , Facebook @danflowers87 , LINE@あり
営業時間 11:00-19:00
休業日 木曜日定休
駐車場 あり
住所 長野県岡谷市堀ノ内1-13-1

今まで取材したお花屋さんはこちら

 

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