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花の研究室
2020.05.29花の研究室
【6月2日はローズの日】黄色のバラはいつから?
オークションルームでは「ローズの日」展示のバラが次々咲き進んでおります。
(左「ブライトゴールド」 右「サンアデュー」)
とりわけ目を引く鮮やかな黄色の花たち。
黄色はバラのポピュラーな色ですが、こんなに鮮やかな黄色のバラを楽しめるようになったのは、実は割と最近のことなのです。
具体的には1900年作出の「ソレイユ・ドール」が黄バラの第1号とされています。日本では明治時代ですね。
「ソレイユ・ドール」
「ソレイユ・ドール」に導入された鮮やかな黄色の色素は、ヨーロッパとアジアの境あたりの原種「ロサ・フェティダ・ペルシアナ」が持っているものでした。
これを親にした黄色品種の作出が試みられていたのですが、「ロサ・フェティダ・ペルシアナ」は稔性が低い(=種ができにくい)品種のため、交配で新たな黄色の品種を作り出すのは当時とても難しいことでした。
「ロサ・フェティダ・ペルシアナ」
そして幾年の育種家たちの努力によって生まれたのが「ソレイユ・ドール」。
まだ色の薄い感じはしますが、このバラから鮮やかな現代バラ、四季咲き性の黄バラやオレンジのバラへと繋がっていきます。
色とりどりの鮮やかな花色を楽しめる時代に生まれたことに感謝ですね。
オークションルームでは色々な品種の黄バラを展示中です。ぜひその歴史にも思いを馳せつつ、展示をお楽しみくださいませ。
営業企画部