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花の研究室

2022.05.31花の研究室

【いけ花の日】家にあるもので花をいけてみました【6月6日】

6月6日が何の日かご存知ですか?
某ネコ型ロボットの絵描き歌や悪魔の日を思い浮かべる方が多いかと思います。
実は日本では古来より「6歳の6月6日に習い事を始めると上達する」と言われており、そのことから様々な芸能事で『稽古初めの日』とされています。それに合わせて現代では6月6日は楽器の日や邦楽の日、いけ花の日と定められています。

 

いけ花ってなに?

では、ただ花瓶に花をいけるのといけ花では何が違うのでしょうか?

いけ花では2種や3種といった少ない種類の花を用いて季節の花と余白の美を楽しみます。また花が一番美しく見える角度を意識しながらいけていくので、三次元でありながら二次元的な作品であることもあります。
西洋のいけ花であるフラワーアレンジメントでは、どの角度からも楽しめるよう複数種の花を盛りボリュームをだすのが特徴です。

お稽古事などのかしこまった場では花を固定するのに剣山やオアシス(水を吸収させたスポンジ)など専用の道具を使用します。
しかし普段いけ花をする習慣がないと、これらの道具は自宅にないですよね。
これらはビー玉や細く切ったペットボトル、軽く丸めたアルミホイル、メラミンスポンジを敷くことで代用することができます。

 

花をいけてみよう

…ということで実際に家にあるもので花をいけてみました!

左がアルミホイルを丸めて剣山代わりにしたもの、右がペットボトルを細く切って中に詰めたものです。(枝を少し切りすぎてしまいました……)
アルミホイルに刺そうとすると茎の先が潰れてしまうので難しいですが、隙間に挿し込むといい具合に収まり安定感もでます。
ペットボトルは細かく切ったものを気持ち多めに入れると安定感がでるかと思います。

メラミンスポンジにもいけてみましたが、スポンジが固いのと茎が柔らかいのとでうまくいけることができませんでした。あらかじめスポンジに軽く切れ目を入れておくと挿しやすくなりそうです。


切ったり準備をしたりするのも面倒だし花瓶もない!という方はペットボトルにそのままいけるのもありです。(筆者も面倒くさがりなのでペットボトルを愛用しています笑)
ペットボトルは口が狭くてとても安定感があります。このとき花をぎゅうぎゅうに詰めてしまうと、水の入れ替えがしにくかったり頭が重くなって倒れやすくなったりしてしまうので注意してください。

 

花をいける前の基本的な下処理について下記動画で説明しています。
バラをいける動画ですが、下処理はすべての花に通じるのでぜひ参考にしてください。

 

いけ花、と聞くと伝統や作法に厳しいといった少し堅いイメージがあるかもしれません。実際に華道ではいくつもの流派が存在し、流派ごとに様式や技法が異なります。
しかし、「花をいける」と書いていけ花。花を活け、季節の移り変わりや植物の生命を楽しむことが大切なのです。

 

著.もくめ

 

【参考サイト】(https://www.komajo.ac.jp/uni/window/japanese/ja_column_20120614.html#:~:text=%E6%98%94%E3%81%8B%E3%82%89%EF%BC%96%E6%9C%88%EF%BC%96,%E6%AD%A3%E5%BC%8F%E3%81%AB%E5%AE%9A%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)2022.5.30 
(https://lesson.ikenobo.jp/ikenobomedia/home/#:~:text=%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%92%E5%89%A3%E5%B1%B1%E3%81%AE,%E3%82%92%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%82%89%E5%AE%8C%E6%88%90%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82)2022.5.14