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2022.01.05コラム
【謹賀新年】花を知らせる風が吹く
新年明けましておめでとうございます!本年も分かりやすく・たのしく・学べるブログを目指していきますので、どうぞよろしくお願い致します。
さて、本日1月5日は二十四節気の「小寒」にあたります。寒の入りとも呼ばれますね。
いよいよ一年のうちでも特に冷え込む季節に入りますが、梅・桜・水仙などの植物が花を咲かせるにはこの寒さが必要。一定期間寒さにさらされると休眠から目覚めて花を咲かせ、春の訪れを知らせてくれます。
寒さの始まりは春の花の予感でもあるというわけですね。一つ、ちょうど今日から使える二十四節気のお話をご紹介しましょう。
「花信風」が吹くとき
「小寒」から「穀雨(2022年は4月20日)」の8節気24候にはそれぞれの季節の花が咲くことを知らせる風が吹くとされ、二十四番花信風、ちぢめて 花信風(かしんふう) と呼ばれます。
各候に咲く花は次のように配されています。今ではあまり馴染みのない植物や地味めな植物もありますが、日本ならではの繊細な目の付け所ではないでしょうか。
小寒(1月5日):梅、椿、水仙
大寒(1月20日):沈丁花、蘭、黒灰(くろばい)
立春(2月4日):黄梅、英桃(ゆすらうめ)、辛夷
雨水(2月19日):菜の花、杏、李
啓蟄(3月5日):桃、山吹、薔薇
春分(3月21日):海棠(かいどう)、梨、木蓮
清明(4月5日):桐、麦、柳
穀雨(4月20日):牡丹、頭巾薔薇(ときんいばら)、栴檀(せんだん)
これらは旧暦の場合の日付なので、実際にこれらの花が庭に咲くのをみられるのはおおよそ1カ月後くらいです。切花市場では季節のものを先取りすることが多いので、切り花のほうがかえってこの二十四節気の季節感を追いやすいかもしれませんね。
スイートピーやラナンキュラス、チューリップなどの春の花も出回り始めていますから、洋花で「二十四番花信風」を考えてみるのも面白そう。今吹いた風は、どんな花が咲いたことを知らせているでしょうか?
著:つみき(システム課)