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2021.12.27ブログ

【#産地訪問+@】YouTubeで語れなかったお話。

大分とご無沙汰しておりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こちらでの更新はありませんでしたが、YouTubeチャンネルの方で2件の動画をアップしました。

動画を編集していて思うのは、動画には動画の、ブログにはブログの良さがあるなということ。圃場の雰囲気や花が活き活き育つようすは動画の方がよく伝わりますが、撮影していないところで受け取った想いや学びは入れづらいのです。(尺的に)

ということで、動画に入りきらなかった大切なことはブログの形でシェアしていこうと思います。

一件目は福岡県、 JAにじ所属のコスモファーム野口さん 

 

【#産地訪問+@】コスモファーム野口さん編

苗もの産地ならではの個性豊かな草花

名港にはユーカリ、ロシアンオリーブ、スモークグラスなどの草花を出荷頂いています。出荷される時のサイズは短めで、扱いやすく価格設定しやすい小分けなのが特徴。切り分けた時のゴミも出ないのもポイントです。

(動画から。一目でそれと分かるコンパクトな箱です)

野口さんの圃場周辺はもともと苗木の一大産地で、苗が手に入りやすい土地柄を活かしたバリエーション豊富な草花を扱われています。動画に登場したコニファーは地元で苗木生産があり、クリスマスローズの自家育種も盛んな地域なのだそうです。

「うちは少量多品種」と野口さんは言われていましたが、各地に分かれた自社圃場・委託の圃場も合わせるとその規模は10000坪にもなるそうで、大変エネルギッシュな産地様なのが伺えますね。

栽培の規模を広げているのは自社のためだけではありません。

「自分のところだけでは大きくなれない、切り花産地として盛り上げていきたい。産地を作ることで地域活性化にもつなげたい」
「花の新規就農は大変、作っても売れない苦しい経験をした。これからの生産者には2度と味わわせたくない。」

というのが野口さんの想い。地元の切花生産を引っ張っていく立場としての強い責任感を感じました。

「草花」と「花のあるくらし」

(ふわふわウーリーブッシュ。一度日持ち試験をしましたが、試験の終わりが見えず切りをつけて中断しました。たいへん良い日持ちです。)

短い枝物や草花は、コロナ禍を受けてヒットしたポストイン型のサブスクにも適しているそう。野口さんも試行錯誤をしながら草花づくりをされています。
草花類はお洒落なだけでなく、野から摘んできたような軽やかさで普段の生活にもよく馴染む花材。長いおうち時間にひとさじの癒しを求める人の、「花のあるくらし」にぴったりなのです。

それに、グリーンだけの花束も今風で素敵なものです。
コスモファーム野口さんのパンフレット写真には、野口さんが作られているグリーンだけで束ねた花束が映されていました。最近では「緑の花の定期便」という緑色の花材だけを使った花の定期便もありますね。

観葉植物よりも気軽に、自由な場所に置ける緑としていかがでしょうか。

これからの注目品目は?

取材時ではワスレナグサを試験栽培されているところでした。切なげな名前と可憐な姿で花に詳しくない方にも人気の高いワスレナグサ、どんな切花になるのか楽しみです。

まとめ

自分で生えていそうな「草花」でも、目をかけて育てている生産者さんがいるからこそ「花材」になる。
レモンバームやカモミールなんかのミントを育てたことのある方ならお分かりいただけるかと思うのですが、よく殖えてよく伸びるけれど虫もつきやすいですよね。野の草花こそ花材にできるレベルを保ち、出荷するのは大変なことでしょう。

草花を扱う時には、そんな産地さんにも想いを馳せてみてくださいね。

2件目は、われらが愛知の大産地、愛知みなみのピンポンマムの産地様です!
(次のページへ続く>>)

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