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花の研究室

2020.07.29花の研究室

【#ビタミンF】花のある暮らしとストレス緩和の科学

Twitterのトレンドにこんなものが上がっていました。

「女性につらいコロナのストレス~子供に「自傷」のケースも~」

 

医療情報サイト「時事メディカル」の記事をまとめたもので

 

・増える家事や不安によるストレスが女性のホルモンバランス、授乳にも影響を及ぼしている

・アンケートで自宅にとどまる子供の75%が何らかのストレスを感じており、小学生以下の子供の中には自分や家族、

 ペットに暴力をふるうことがあると回答した子が少なからずいる

 

といった内容でした。また多くの保護者も、コロナ下で子供を守りながら暮らすことにストレスを抱えているようです。

 

このアンケートは全国の親子を対象に4月末から5月末まで集計された第1回目のものですが、

長期的な自粛・休校に加えて再度ウイルスが感染拡大している今、子供も大人も家庭内でのストレスケアが必要なのではないでしょうか。

 

 

花の国日本振興協議会様の取り組み「#ビタミンF」のポスターでも紹介のあるように、

数々の研究で花や観葉植物による気分やストレスの緩和効果が明らかにされています。

 

ハーバード大学 の心理学者ナンシー=エトコフさんの研究チームは、

家に花があることで他者への思いやりの気持ちを感じやすくなる・不安感が和らぐ・落ち込みが回復する

といった精神面へのポジティブな効果を見つけ出しました。

論文が公開されていないようなので、SAFのニュース記事などから概要をご紹介します!

 

 

 

実験では25~60歳の54人の被験者を集めて、家に花を置く人/置かない人に分け、気分の記録をしてもらいました。

結果は以下の通りです。

 

①花は思いやりを与える

一週間未満の間花と生活した被験者は、人への思いやりの気持ちを強く感じた。

 

②花は家での不安感、悩み、憂鬱を取り除く

・たった数日花に囲まれただけでも、被験者は悪い気分を感じにくくなった。

・キッチン、ダイニング、リビングなど家の中でも多くの時間を過ごす場所に置いており、朝一番に花を見たいと述べていた。

 

③花と暮らすことは元気、幸福感、仕事への熱意を高める

・家に花があることで仕事への意欲もポジティブな影響を受けた。

・生き物として家に花がある間は幸福感をより感じ、仕事への熱意とやる気が増すことが明らかになった。

 

 

また別の実験ではストレスレベルの高い女性の方が、赤いゼラニウムの花を見た時にストレスからの回復が向上したとの結果もあります。

気持ちが荒んだり塞いだりしがちな今こそ、心を元気に柔らかくしてくれる「花のある暮らし」を親子で楽しみたいですね。

 

 

営業企画部

 

 

(参考文献)

 

New Behavioral Research Demonstrates Flowers in the Home Make a Positive Impact on Our Lives

http://community.passiongrowers.com/wp-content/uploads/2010/08/flowersinthehome1017061.pdf

 

Kim, E. and R.H. Mattson. 2002. Stress recovery effects of viewing red-flowering geraniums.
J. Ther. Hort. 13:4–12.

https://www.ahta.org/journal-of-therapeutic-horticulture-13—2002