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花の研究室
2020.09.25花の研究室
【花は必需品?】政府統計から花の消費をチェックしてみる②
前回は、統計局のデータベースから「切り花」「園芸用植物」のデータを引き出しましたね。
今回はいよいよそのデータを使って簡単に分析をしてみようと思います!
昨年とコロナ下の今年度、花の家庭消費に変化はあったのでしょうか?
切り花の支出金額 2人以上の世帯
青い線が2019年、赤い線が2020年のグラフです。
左側のグラフを見ると、切り花への支出金額は4月を除いて昨年度と変わっていませんね。
右側のグラフからも、1カ月の出費(=消費支出)あたりの花への支出金額の割合は昨年度と同じか、それ以上。
なお、消費支出は外出自粛や経済の苦しさを受けてか、昨年より少ない値でした。
つまり、
・コロナ下で消費行動が減る中でも、昨年とほとんど変わらず切り花を買っていた。
⇒切り花は非常時でも変わらず消費されるもの?
園芸用植物の支出金額
こちらのグラフを見ると、園芸用植物は明らかに昨年よりも支出金額が伸びていますね。
特に5月で顕著です。
・5月(外出自粛を強いられたゴールデンウィーク?)をピークに園芸用植物の消費はむしろ伸びた。
色々な業種で影響が出ている中、切り花でも園芸用植物でも消費は落ちず、むしろ伸びていたのは良いニュースですね。
切り花と園芸用植物をまとめて比較
グラフの形を見ると、上記したような切り花と園芸用植物の違い、昨年度との違いがよくわかりますね。
単身世代では?
応用して、単身世代でも比較をしてみました。
単身世代だと月次のデータは出せないので、1~3月・4~6月と四半期ごとに見ていきます!
4~6月期のグラフを見てみると、2人以上の世帯ほど園芸用植物の支出金額は伸びていないけれど、
家計における支出の割合はキープしていることが分かります。
・単身世帯では園芸用植物の消費は昨年と変わらなかった。
⇒庭を持つ人が少ない単身世帯では、2人以上の世帯に比べ新しく園芸を始める人が少なかった?
世帯の違いによる差も垣間見えましたね。
まとめ
とりあえず、昨年度に比べて大きな花への支出の低下は見られないということで安心しました。
これを年齢別にしたり、都道府県別にしたりするとより実態が見えてきそうですね。
データは色々な見方、解釈ができるものですので、今回ご紹介したのはあくまでその一例です。
ぜひご自身なりの解釈で過去・未来の分析をしてみてくださいね!
営業企画部