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2017.10.05ブログ

『炭水化物ダイエット考』

炭水化物ダイエットがはやっているようですが、本当に健康を考えた場合大丈夫なのでしょうか。

地球上の大半の生き物のエネルギー源は太陽エネルギーです。計算すると、毎時1㎠当たり約50calのエネルギーが降り注いでいます。50calの具体的な大きさは、0℃1ccの水を1時間で50℃のお湯にする力のある量です。このエネルギーを使って光合成を行うことのできる生物、その代表が植物ですが、光合成とは、皆知っている通り、空気中の二酸化炭素と根から吸い上げた水を使って、炭水化物(糖)に変えることです。この炭水化物が地球上の光合成ができないすべての生物のエネルギー源となっています。つまり、糖が生物のエネルギー源ということです。逆に言うと糖がなかったら死んでしまうということです。

そこで、炭水化物ダイエットはどういうものかと考えると、つぎのようなことが体内で起きて体重が減少するのではないか、と考えます。つまり、炭水化物を全く摂取しないと、生きていくために糖を必要としていますので、必要な糖を体内の脂肪分を化学変化させて、自ら作って、エネルギー源としていることが考えられます。その結果体内の脂肪分が減少し、体重減少につながるのだと思います。しかし、このことを無期限に続けたら、おそらく死に至ると考えられます。しかし、全く炭水化物=糖を摂取せずにいることは日常生活では考えられないので、知らず知らずのうちに、糖を摂取していて、命がつながっているものと推測できます。何より、体内で生きるために行っている多くの化学反応には、多くの元素が関係しています。怖いヒ素も超微量であるが必須元素の一つとして必要です。従って、いろいろなものを適量ずつ摂取するのが健康に良い訳で、あるものが良いといって、そればかり多量に摂取するのは健康に良いことにはならないことになります。幸い日本には四季があるので、四季折々のいろいろなものを食べて健康な生活を送りましょう。

代表取締役社長 林悦孝