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2017.10.23ブログ

『ハウスの環境制御技術への期待』

4年ほど前に、当時の林農林水産大臣が、園芸農業の先進国であるオランダを訪問したことがありました。その際、オランダのハウス管理に大変感銘を受けて、日本での導入について農水省に指示したところです。その後、月刊誌や単行本で環境制御技術に関する記事が多く出るようになりました。基本は、植物に光合成を精一杯頑張ってもらって、花の品質を上げたり、採花本数を多くしたり、果実については、糖度等の品質アップに繋げるというものです。実際、トマト生産での実践が多く報告されていますが、同様の考えで、花への展開も行われています。具体的には、光合成をより多く行うための方策として、葉にある気孔を明けるための80%程度の高湿度の実現、結露を防ぐための徐々の加温、温度低下時のゆっくり除湿、ハウス内の二酸化炭素濃度の低下を補う二酸化炭素の追加、二酸化炭素の噴射の方法の改善(少しずつ噴射する)、日光をより多く葉に届けるための不要な葉の整理等が行われています。まだまだ、一部の篤農家で行われているようですが、より多くの生産者で採用され、生産性の向上や、品質アップが図られ、マーケットの要望に沿ったお花が適宜提供されるような時代が来ると良いですね。

代表取締役社長 林悦孝