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2020/08/24
【産地訪問レポート】愛知県:しめ縄は青い田んぼから

 

お盆が終わって一息、年末年始の準備もそろそろ頭をよぎる頃ですね。

お正月に欠かせないものといえば、しめ縄!

愛知県は日進市・しめ縄の生産者様を訪問させて頂きました。

 

 

***

 

 

時刻は朝7:00。朝露がきらめいています。

 

しめ縄の材料となる稲わらは葉のまだ青いものを乾燥させて使うため

お米の収穫とは違い、刈り取りの時期は夏になります。(「青田刈り」といいます)

この日も作業の合間に訪問させて頂きましたが、早い時間とはいえ、暑い…!頭が下がります。

 

 

 

ここはしめ縄の材料となる ”東海千本” という特別なイネの田んぼ。

しめ飾り用のイネはお米を実らせないので「実取らず」とも呼ばれ、

「看取らず」という験担ぎにもなっています。

 

 

葉を手に取ってみると、食用のイネよりも柔らかく、しなやかな感じ。

葉の横幅はやや狭く、青みも少し強いような気がします。

 

左が食用の ”愛知のかおり” 、右がしめ飾り用の ”東海千本” です。

 

 

 

食用のイネは「ケイ酸」(=ガラス質)を多く体に貯めこむため、固く丈夫な葉・茎になります。

田んぼに入ると葉っぱで切り傷が出来ることもしばしば。

 

この ”東海千本” も一部は 種採りのために実らせるそうですが

食用のものほど稲穂の重さに耐える必要がないので、ケイ酸が少なく葉が柔らかめなのでしょうね。

しめ飾りにこそ適したイネと言えそうです。

 

 

 

 

またこの田んぼでは2・3回刈り取りをするため機械は入れず、

全て手作業・鎌で葉の収穫をされているそうです。

写真中央、左は刈り取りが終わり、再び葉が伸びてきた苗。

 

2度目、3度目に刈り取った葉は1度目ほどは長くありませんが、

短さを生かして小大根(=小さいしめ縄)を作られるそうですよ。

 

 

自然に枯れた葉はこんな感じ。すっかり黄土色です。

 

 

 

日が当たると色素が分解されて青さを失うため天日干しはせず、乾燥機で乾燥させます。

水につけた後に乾燥させる方法もあり、出来上がりの色が変わるんだとか。

 

 

こちらは以前、春に訪問させていただいた際の縄ない機のデモンストレーションです。

何度見ても飽きません。

よくよく見ると、ない始め(左手で持たれているところ)から反時計周り、左回りで稲わらが編まれていますね。

 

 

実は普段使うロープなどは、これとは逆に右回りの「右ない」でなわれています。

日本では古くから日常的に使うもの=右、特別なもの・神聖なもの=左と区別する風習があるため、

神聖なものであるしめ縄は「左ない」でなうということのようです。

 

この動画でなって頂いた縄の材料は古い稲わらですが、それでも

「やっぱり本物、これでなくては…!」と思ってしまうほど色も香りも格別でした。

 

 (来年は丑年ですね。)

 

量販店などで売られているしめ縄の材料はこうした国産の稲わらとは限らず、

安価な商品の多くは輸入されたイネ以外の植物といわれます。

 

もちろん良い年を迎えようという気持ちが一番大切ですが、

材料の産地や色・香りなど、こだわりのしめ縄で年神様をお迎えすれば

より特別な一年の始まりになるのではないでしょうか。

 

私も今年のしめ縄選びは少しこだわってみようかなと思います。

 

 

営業企画部

 

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